男性不妊の検査・診察
問診後は、精子の検査を行います。精子の数、運動率の他、高倍率の顕微鏡下での形態正常率を重視しております。
その後、精子数・運動数に相当の異常がみられた場合、男性診察をさせていただきます。
この結果、手術や薬物療法で改善が期待できるものか、その条件で受精するよう体外受精などを予定したほうがよいか決定します。
無精子症の患者様へ(TESEの実施)
無精子症の患者様は、当院で血液検査を受けられてから、三重大学泌尿器科の専門医に紹介いたします。
現在、大学病院ではTESE(顕微鏡下精巣組織摘出術)は原則として月1回の頻度で行うことができます。
当院と大学病院の連携体制
大学病院でTESEを受けていただく際、当院より胚培養士を派遣し、取れた組織をその場で検鏡いたします。これにより、必要以上の組織侵襲を避けることができます。
採取した精子は当院で冷凍保管し、その後ICSI(顕微授精)を当院で行います。
実績:2011年10月までに5組のカップルを担当させていただき、そのうち3組のご夫婦が妊娠されました。
男性診察の詳細
(1) 視診・触診
目で腹部・陰嚢部を見た後、手で精巣、精巣上体、精管を診察します。
- 精巣の大きさ、かたさ
- 精巣上体の有無、大きさ、しこりの有無
- 精管の有無、太さ
- 精索静脈瘤の有無 (なし)
(2) 超音波検査
陰嚢部にゼリーをつけて、超音波のプローブを当てて検査します。
- 精巣容積測定
- 精巣の性状(点状のエコー像、精巣腫瘍の有無など)
- 精索静脈瘤の有無
(3) ホルモン検査
※異常が高度な場合
- 下垂体の機能:
下垂体から分泌しているFSH・LH・プロラクチンの検査 - 精巣の機能:
主に精巣で作られているテストステロンの検査(血液検査) - 高プロラクチン血症の有無
(4) 染色体検査
※染色体異常が考えられる場合
- 血液中のリンパ球の染色体の検査(血液検査)
- 染色体異常の有無:
(クラインフェルター症候群、ロバートソン転座、逆位など)
精液検査
測定項目
総精子濃度
%運動率
%前進運動率
%非運動率
%精子不動率
%正常形態率
運動精子濃度
前進運動精子濃度
機能精子濃度
精子自動性指数
平均精子速度