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② 不妊症の原因

不妊症の原因

― 妊娠までの“どこで止まっているか”を見つけることが最も大切です ―

不妊症とは?

「1年間、避妊せずに夫婦生活を行っても妊娠しない状態」を不妊症と定義します。

現在は晩婚化の影響により、
約5〜6組に1組が不妊に悩む時代 と言われています。

さらに重要なのは原因の割合です

  • 男性のみが原因約25%
  • 男女両方に原因約25%

男性側の関与は決して少なくありません

妊娠は「6つのステップ」で成り立っています

  1. 精子の準備
  2. 卵子の準備
  3. 排卵
  4. 卵管での出会い
  5. 受精・分割
  6. 着床

どこか1つでも障害があると妊娠は成立しません

不妊検査で「わかること」と「わからないこと」

一般検査でわかること(マクロの世界)

  • ホルモンバランス
  • 排卵しているか
  • 卵管が通っているか
  • 精子が子宮に到達しているか

実はここが重要:見えない「ミクロの世界」

通常の検査では分からない部分

  • 卵管が卵子を拾えているか(ピックアップ障害)
  • 卵子と精子が出会えているか
  • 受精して正常に分割しているか
  • 正しいタイミングで着床しているか
実は不妊の多くはこの“見えない領域”にあります

なぜ体外受精が必要になるのか?

「体の中では見えないことを、外で直接確認できるから」

受精するか → 見える 胚の質 → 見える 発育スピード → 見える

原因の特定と成功率の最大化が可能になります

1 性機能因子

男性

勃起障害・射精障害

内服治療(ED治療薬など)

女性

処女膜狭窄・心理的要因

小手術・カウンセリング

2 男性因子

  • 精子数が少ない
  • 運動率が低い
  • 形態異常が多い

治療の目安

  • 軽症人工授精
  • 重症体外受精・顕微授精

3 頚管因子

頚管粘液が不良 精子が子宮へ進めない
治療:人工授精

4 子宮因子

  • 子宮筋腫(特に粘膜下)
  • 内膜ポリープ
  • 子宮奇形
  • 癒着

着床の「土台」の問題

治療:手術で改善可能なケースあり

5 卵管因子

  • 卵管閉塞・狭窄
  • ピックアップ障害
  • 卵管水腫

選択肢

FT(卵管手術) その後1年間の妊娠率 約20%
体外受精 その後1年間の妊娠率 約60〜90%

卵管因子 = 体外受精が最も合理的

6 排卵因子

不妊治療においてよくお目にかかる原因であり、正確な診断が求められます。

主な原因

  • 視床下部・下垂体異常
  • PCOS(多嚢胞性卵巣)
  • 早期卵巣不全
  • 高プロラクチン血症
  • 甲状腺疾患
  • 体重異常
  • LUF(排卵していない排卵)

治療

  • 排卵誘発
  • 内分泌治療
  • 必要に応じて体外受精へ

7 受精因子

「卵と精子が出会っても受精しない」

原因は通常検査では不明です。

治療:顕微授精(ICSI)

子宮内膜症 (重要因子)

  • 卵管の癒着
  • 炎症による受精障害
  • 着床環境の悪化

複数のステップを同時に阻害する疾患

8 免疫異常

  • 抗精子抗体
  • 抗透明帯抗体
治療:体外受精が有効

■ まとめ・当院の考え方 ■

不妊の本質は「見えない部分(ミクロ)」にあります。

だからこそ当院では、以下の要素をすべてつなげて評価します。

  • 移植タイミング(P時間)
  • 胚グレード
  • 内膜環境

妊娠できない理由は1つではありません。しかし共通点は
「どこかのステップで止まっている」ということです。

当院では“どこで止まっているか”を徹底的に見極め、最短で妊娠へ導きます。
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