不妊症の原因
― 妊娠までの“どこで止まっているか”を見つけることが最も大切です ―
不妊症とは?
「1年間、避妊せずに夫婦生活を行っても妊娠しない状態」を不妊症と定義します。
現在は晩婚化の影響により、
約5〜6組に1組が不妊に悩む時代 と言われています。
さらに重要なのは原因の割合です
- 男性のみが原因約25%
- 男女両方に原因約25%
男性側の関与は決して少なくありません
妊娠は「6つのステップ」で成り立っています
- 精子の準備
- 卵子の準備
- 排卵
- 卵管での出会い
- 受精・分割
- 着床
どこか1つでも障害があると妊娠は成立しません
不妊検査で「わかること」と「わからないこと」
一般検査でわかること(マクロの世界)
- ホルモンバランス
- 排卵しているか
- 卵管が通っているか
- 精子が子宮に到達しているか
実はここが重要:見えない「ミクロの世界」
通常の検査では分からない部分
- 卵管が卵子を拾えているか(ピックアップ障害)
- 卵子と精子が出会えているか
- 受精して正常に分割しているか
- 正しいタイミングで着床しているか
実は不妊の多くはこの“見えない領域”にあります
なぜ体外受精が必要になるのか?
「体の中では見えないことを、外で直接確認できるから」
受精するか → 見える
胚の質 → 見える
発育スピード → 見える
原因の特定と成功率の最大化が可能になります
1 性機能因子
男性
勃起障害・射精障害
内服治療(ED治療薬など)
女性
処女膜狭窄・心理的要因
小手術・カウンセリング
2 男性因子
- 精子数が少ない
- 運動率が低い
- 形態異常が多い
治療の目安
- 軽症人工授精
- 重症体外受精・顕微授精
3 頚管因子
頚管粘液が不良 精子が子宮へ進めない
治療:人工授精
4 子宮因子
- 子宮筋腫(特に粘膜下)
- 内膜ポリープ
- 子宮奇形
- 癒着
着床の「土台」の問題
治療:手術で改善可能なケースあり
5 卵管因子
- 卵管閉塞・狭窄
- ピックアップ障害
- 卵管水腫
選択肢
FT(卵管手術)
その後1年間の妊娠率 約20%
体外受精
その後1年間の妊娠率 約60〜90%
卵管因子 = 体外受精が最も合理的
6 排卵因子
不妊治療においてよくお目にかかる原因であり、正確な診断が求められます。
主な原因
- 視床下部・下垂体異常
- PCOS(多嚢胞性卵巣)
- 早期卵巣不全
- 高プロラクチン血症
- 甲状腺疾患
- 体重異常
- LUF(排卵していない排卵)
治療
- 排卵誘発
- 内分泌治療
- 必要に応じて体外受精へ
7 受精因子
「卵と精子が出会っても受精しない」
原因は通常検査では不明です。
治療:顕微授精(ICSI)
子宮内膜症 (重要因子)
- 卵管の癒着
- 炎症による受精障害
- 着床環境の悪化
複数のステップを同時に阻害する疾患
8 免疫異常
- 抗精子抗体
- 抗透明帯抗体
治療:体外受精が有効
■ まとめ・当院の考え方 ■
不妊の本質は「見えない部分(ミクロ)」にあります。
だからこそ当院では、以下の要素をすべてつなげて評価します。
- 移植タイミング(P時間)
- 胚グレード
- 内膜環境
妊娠できない理由は1つではありません。しかし共通点は
「どこかのステップで止まっている」ということです。
当院では“どこで止まっているか”を徹底的に見極め、
最短で妊娠へ導きます。
最短で妊娠へ導きます。