― “結果にこだわる”当院のART戦略 ―
成功の本質はシンプルです
体外受精の成功は、複雑に見えて実はとてもシンプルです。
良い卵子
良い精子
良い胚
妊娠
そのため当院では、以下の両方に徹底的にこだわっています。
- 各工程の精度を高める
- そして「素材の質」を最大化する
1 精子は“選ぶ”のではなく、“勝ち残らせる”
徹底した自然選抜アプローチ
当院の特徴は、人為的選別より“自然淘汰”を重視すること。
精子は「選ぶ」よりも過酷な環境を生き抜いた精子の方が強いと考えています。
目的
顕微授精に頼りすぎず、胚の質を上げる
具体的な工夫
- swim-upを通常の倍(60分)実施
- 運動精子の“自力選抜”を最大化
- 状態が悪い場合は当日再採精も提案
2 卵子は“成熟タイミング”がすべて
卵子の見極めが結果を分ける
卵子には、受精しにくい「未熟卵」と受精に最適な「成熟卵」があります。
しかし問題は、いつ成熟するかが外見では分かりにくいことです。
当院の戦略
- 顕微授精前に顆粒膜細胞を除去
- 極体を確認し、成熟タイミングを正確に判断
“受精できる卵子だけに勝負をかける”
3 顕微授精(ICSI)の精度が妊娠率を左右する
ICSIは単なる作業ではありません。“ミクロの職人技”です。
精子選別
- IMSI(高倍率観察)を導入
- 形態・運動性を厳密評価
精子処理
- 尾部を正確に処理(転がし or ピエゾ)
- 活性化の鍵となります
注入技術
- スムーズかつ低ダメージで注入
- ピエゾ・通常針を使い分け
成績
成熟卵における受精率
約85%前後を安定維持
難症例にも対応
乏精子症
運動無力症
精巣内精子(TESE)
“1つの精子を最大限に活かす技術”
4 年齢と卵子の質 ― 現実と戦略
正直にお伝えします。
卵子の質は年齢に依存します。
しかし当院では、年齢のせいにして諦めることはしません。以下の調整を駆使し、「前回より良い胚」を作ることを目標にします。
- 刺激法の最適化
- 排卵抑制の調整
- 周期ごとの戦略変更
実際に、2回目の採卵の方が良好胚になるケースも多数経験しています。
5 ラボ(培養室)の質=結果そのもの
体外受精はラボの質がそのまま結果になる医療です。
培養液
- 2種類を比較使用
- 分割の良いものを選択
(コストより結果重視)
インキュベーター
- 小型引き出し式を採用
- 開閉による環境変化を最小限
※タイムラプス同等レベルの環境安定性を重視
ミネラルオイル
- 品質を厳選
- 胚盤胞到達率に直結
培養の哲学
「5日目の胚盤胞の質で勝負はほぼ決まる」
6 胚移植は“最後の精密工程”
どんなに良い胚でも
移植がズレれば
妊娠しません
当院の工夫 ※ここが差になります
- 移植手技の最適化 (詳細はノウハウ領域)
- 個別化された黄体補充
- 内膜環境の精密評価
追加技術(必要症例のみ)
高濃度ヒアルロン酸培養液
レーザーアシストハッチング
ERAなどの着床評価
7 精子・胚の“見える化”
- CASAによる精子運動解析
- 精子DNA断片化検査(外注)
感覚ではなく
データで判断
データで判断
当院のARTはここが違う
自然淘汰を活かした精子選別
卵子の成熟タイミングを厳密評価
高精度ICSI技術
ラボ環境への徹底投資
移植・黄体の個別最適化
体外受精は「運」ではありません。
戦略と精度で結果は変わります。
当院では、一つひとつの工程に理由を持ち、
“妊娠に最短距離で近づく医療”を提供しています。
図解:精子選別 → 受精 → 胚盤胞 → 移植