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最近の体外受精・胚移植結果

最近の体外受精・胚移植結果

当院では、患者さまに治療の見通しをできるだけ分かりやすくお伝えするため、最新の治療成績を公開しております。

不妊治療の成績は、年齢・胚の状態・既往歴・子宮環境など様々な因子の影響を受けるため、同じ年齢層でも個々の結果は異なります。
そのため当院では、年齢別の移植成績などを参考指標として提示しています。

採卵治療成績

年齢別 ART培養成績

※3BB/4BB以上(2023.5〜2025.4)

年齢 採卵周期 平均採卵数 受精率 良好胚盤胞凍結率※
≤ 34歳 198 周期 6.78 個 76.4% 34.8%
35–37歳 99 周期 5.54 個 77.6% 26.6%
38–40歳 87 周期 4.78 個 71.6% 34.9%
41–42歳 40 周期 3.33 個 78.2% 29.8%
43歳以上 33 周期 2.85 個 56.4% 41.5%

凍結融解胚移植(FET)治療成績

本データは、2023年5月〜2025年10月までの凍結融解胚移植549周期を集計したものです。

年齢別 凍結融解胚移植成績

年齢 移植数 妊娠数
(胎嚢確認)
妊娠率 出産数 出産率
~29歳 69 29 42.0% 25 36.2%
30~34歳 178 67 37.6% 60 33.7%
35~39歳 186 65 34.9% 53 28.5%
40~42歳 68 19 27.9% 13 19.1%
43歳以上 48 6 12.5% 3 6.2%
合計 549 186 33.9% 154 28.1%

※妊娠率:移植あたり胎嚢確認率

※出産率:移植あたり出産率

治療継続による累積妊娠率

体外受精治療では、1回の移植で妊娠に至らない場合でも、治療を継続することで累積妊娠率は上昇します。

当院で凍結融解胚移植を行った患者さんを対象に、同一患者ごとに集計すると次のようになります。

移植回数 累積妊娠率(胎嚢確認) 累積出産率
1回目まで 37% 31%
2回目まで 52% 44%
3回目まで 58% 49%

この結果から、1回の移植で妊娠しない場合でも、2~3回の移植の範囲で妊娠に至る方が多いことが分かります。

凍結融解胚移植における培養日数別成績(Day5 / Day6)

当院では、胚盤胞の発育スピードも重要な指標の一つと考え、Day5(5日目胚盤胞)とDay6(6日目胚盤胞)に分けて成績を評価しています。

本データは、2023年5月〜2025年10月の凍結融解胚移植を対象に集計しています。

Day5 / Day6 別成績(単一胚移植)

胚盤胞 Day5胚盤胞 Day6胚盤胞
移植数 367 71
平均年齢 34.7歳 35.6歳
HCG陽性(概ね5以上) 47.1% 42.3%
妊娠率(胎嚢確認) 36.5% 26.8%
出産率 30.5% 21.1%
流産 / 臨床妊娠 14.2% 21.1%

結果のまとめと年齢との関係

Day5胚盤胞は、Day6胚盤胞と比較して妊娠率・出産率ともに高い傾向がみられました。
特に出産率では 約10%程度の差 が認められました。

【年齢別の傾向】

  • 35歳未満Day6でも一定の妊娠・出産が期待可能
  • 35〜39歳妊娠率は近いが、出産率で差が出る
  • 40歳以上Day5とDay6の差が大きくなる傾向

当院での考え方とメッセージ

胚盤胞は見た目(グレード)だけでなく、どのタイミングで胚盤胞に到達したか(Day5 / Day6)も重要です。

胚の評価基準:

形態(グレード) 発育スピード 患者年齢 治療歴

一般的に「同程度のグレードであればDay5を優先」しますが、Day6胚盤胞も重要な選択肢であり、実際に妊娠・出産に至る例は多くあります。

これらの情報を踏まえながら、個々の患者様に最適な移植戦略をご提案しております。

年齢と妊娠率について

不妊治療の成功率に最も大きく影響する因子は女性の年齢です。
特に40歳以降では胚の染色体異常率が上昇するため、妊娠率・出産率ともに低下する傾向があります。

当院では以下の項目を総合的に行い、患者さまごとに最適な治療戦略を提案しております。

  • 胚の評価
  • 子宮内膜環境の評価
  • 個々の治療歴の検討

当院の治療方針

当院では以下の3つの柱を大切にし、患者さまの診療に向き合っております。

  • 1 十分な説明と相談を
    重視した診療
  • 2 個々の患者様に合わせた
    治療計画
  • 3 治療成績の
    透明性

治療成績はあくまで参考指標ではありますが、患者さまが安心して治療を受けられるよう、今後もデータを整理し公開していきたいと考えております。

当院取扱いサプリメントのご紹介