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駅前商店街の生き残り

 こうのとりWOMEN’S CAREクリニックは、近鉄四日市駅より東口(北口からも南口からも)より300mの距離にあります。周辺は、一番街商店街というアーケード街です。昭和の時代によくみられたこの構造、現在でも人通りが多く、栄えている地域もありますが、地方都市では、シャッター商店街と形容されるように往年の活気を失っている商店街も多くあります。この一番街商店街も、シャッターを閉めている貸店舗も多く、飲食店は活気がありますが、それ以外は微妙であるようです。ここより東に600mに位置するJR四日市駅界隈の商店街は、さらに人通りが閑散としております。三重県は、モータリゼーション化が進んでおり、郊外型大型店舗があちこちにできており、生活道路沿いには、何十台もの駐車場を構えた店舗が立ち並んでおります。そういう時代にあって、3000円買い物をしなければ、無料駐車券(それも1時間)をもらえない商売をしている商店街は、駅近くにあっても衰退していくのは、むべからぬことだと思います。駅前空洞化現象を防ぐ手段は、おそらくどの市でも検討していると思いますが、行政が提案しているのが、大抵、古い建物を壊し、マンション化するという方法です。しかしながら、これでは、商売ができず活気のある街づくりができません。駅前への大規模商業施設の誘致は、小さな高い土地を買うことになり、企業が嫌がり、土地が安く確保できる郊外に走っていってしまいます。自家用車利用を前提に考えた商売の仕方が前提なのです。

私たちが考える(自分たちも駅前商店街の一員なので真剣です)生き残り方法は、次の通りです。

1)特殊な品揃え・特殊な技術をもった専門店をつくる

2)ホームページを作り、広範囲なお客さんを相手に商売をする

3)商店街の一角に、地下駐車場もしくは自走式立体駐車場ビルを建設し、2~3時間は無料とする

4)商店街の近くに、興業施設や教育施設、気の利いた公園などデートスポットをつくる

 ネット商法でも、実物をみなければ納得できないという商品(たとえば、家具の質感や手触りなど)は多いと思います。駅前という立地を生かし、商品を展示するショールームと捉えるのです。実物を見たいという人は、車や電車で見ることができる。ネットと立体駐車場、これが生き残る方法であり、商店街あげて取り組めばなんとかなりそうな範囲です。行政が手を貸すのは、立体駐車場の建設や公共施設(デートスポットを年頭に)の建設でしょう。近鉄四日市とJR四日市をつなぐ間には、大規模な地下駐車場はありますが、惜しむらくは1時間無料の券しかありません。つまり、3000円の買い物で1時間無料券なのです。1時間で、ゆったり買い物や散策ができますか?これが3時間無料となり、若者や中年に受ける店が出店すれば、もっと人が多くなるのに、と思うのは、私たちだけでしょうか。

 かつて、吉祥寺に住んでいたことがありました。吉祥寺にもアーケード街があり、人通りが多く、商店街の中にあるSEIYUよりも活気がありました。この差はなんでしょう?吉祥寺は、最近TVドラマの背景によく登場する井の頭公園があり、文士が住む中央線があり、文化がある。建物は、かならずしも新しくもなくお洒落でもないのですが、時計屋さんとか個性的な店が多く散策して面白いのです。対する四日市にも、公園があり、近鉄線があり、文化(洋風ではありませんが)がある筈なのですが、行政関係者は、この差を考えてみるとよいのでは、と思います。

 さて、こうのとりWOMEN’S CAREクリニックも、自HPをもち7割の患者さんがインタネットを頼りに、来院なさいます。私たちとしては、他にないような技術とサービスを備えて、笑顔で患者さんを迎えたいと思います。これで、セオリー1)と2)を満たします。3)ですが、近隣には、アピタで1000円買い物をすると3時間無料のララパーク駐車場や、2000円買い物で2時間無料の近鉄の駐車場があります。これらの駐車場は、一番街の駐車券を使えると1時間上乗せできるので、私たちのクリニックから徒歩5~8分と少し遠いですが便利です。もっとも近い「くすの木駐車場」は残念ながら、1時間15分の無料券しか使えません。クリニック内で1時間以内に会計を済ますのは、結構きついことでもあります。せめて2時間無料にしてくれたら、ずいぶん使い勝手もでて、積極的に勧められるのになあ、と思うのは私たちだけでしょうか?くすの木パーキングの運営会社の第三セクターさん、元手は税金なんだから、もうちょっと時代と実情を考えていただけると有り難いのですが。。。4)ですが、この周辺には、美術館も映画館もプラネタリウムも3か所の公園もあります。でも、有機的になっていなくて、若者の集まる場になっていない。若者が集まるデートスポットになるよう、みんなで考えていきませんか?という、提案でした。一番街商店街の今後の変貌に着目していきたいと思います。